閉鎖生態系
(Closed Enviroment System)
ゼロ・エミッション構想は、ある産業から出るすべての廃棄物を新たに他の分野の原料として活用し、あらゆる廃棄物をゼロにすることをめざすことで新しい資源循環型の産業社会の形成をめざす構想。

具体的には、投入される生産要素はすべて使い切られる、投入要素はすべて最終的な製品に活用されるか、あるいは他の産業のための付加価値の高い原料となる、すなわち、総投入量=総生産量を極限の目標とするため、廃棄物は究極的には発生しないことを目指す。そのため、廃棄物処理に伴い発生する温室効果ガスの削減につながるなど、ゼロ・エミッション構想は、単なるリサイクルによる資源の有効利用にとどまらず、環境負荷の低減にも大きな貢献をなすものであり、さらに、リサイクルの際に発生する余熱利用による暖房や給湯、ゴミの固形燃料化などエネルギー化による省エネルギーにも資するものである。

産業界、ひいては経済社会が21世紀において持続可能な発展をしていくためには、製造工程の再設計、再生可能な原材料の優先的活用、そして最終的には排出物ゼロを目標とすることが必要であり、これを未来のトレンドと認識し、積極的対応を図ることが重要。

しかし、ある一つの産業では、廃棄物をゼロにする目標の達成は困難であるが、多くの産業が参加した産業集団全体、あるいは、広域行政区域全体で考えれば、その共同の取り組みにより廃棄物の減少は、可能となる。このような考え方の下に、ゼロ・エミッション構想は、これまでの大量生産システムとは全く異なる「循環型」の新しい生産システムの創出を提示するものである。










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